都内の感染、BA・2が約7割に モニタリング会議

東京都庁第一本庁舎=東京都新宿区(佐藤徳昭撮影)
東京都庁第一本庁舎=東京都新宿区(佐藤徳昭撮影)

東京都は7日、新型コロナウイルスの感染状況を分析するモニタリング会議を都庁で開いた。都内でもオミクロン株の主流系統「BA・1」から、より感染力が強いとされる派生系統「BA・2」への置き換わりが進み、BA・2感染の疑いがある事例が全体の約7割に上ったことが明らかになった。

変異株に対応した都独自のPCR検査で判明したBA・2感染の疑い事例は、3月1~7日は新規感染者のうち17・8%だったが、同8~14日は39・6%、同15~21日は52・3%と急速に増加。同22~28日は67・8%と7割近くを占めた。

新規感染者数そのものも、3月21日に期限を迎えた蔓延(まんえん)防止等重点措置の解除後、高い水準で推移している。直近7日間の平均は今月6日時点で7247・9人と3月30日時点から約170人減少したが、昨年夏の第5波のピーク時を約2400人上回っている。

主要繁華街の夜間の人出も、3月27日~4月2日は重点措置期間中の平均より37・6%増加。国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「新年度を迎えて人の流れが増加しており、新規感染者数が高い水準のまま、急速に感染が再拡大することに厳重な警戒が必要だ」と注意を呼び掛けた。

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