「殺人行為止めに入った」 接種会場侵入で逮捕の男女ら供述

反ワクチン団体が侵入したクリニックに入る警視庁の捜査員=7日、東京都渋谷区
反ワクチン団体が侵入したクリニックに入る警視庁の捜査員=7日、東京都渋谷区

新型コロナウイルスのワクチン接種を行っていた東京都内のクリニックに抗議団体が押し入った事件で、警視庁公安部は7日、建造物侵入容疑で、千葉県市川市の職業不詳、中川昇容疑者(64)、東京都杉並区浜田山の無職、中野桃子容疑者(57)ら4人を現行犯逮捕した。捜査関係者によると、4人は新型コロナのワクチン接種に反対する団体「神真都(やまと)Q会」のメンバーとみられる。

公安部によると、いずれも建物への侵入は認めており、そのうち一部は、ワクチン接種について「殺人行為なので止めに入った」という趣旨の供述をしているという。

逮捕容疑は7日午前11時ごろ、ワクチン接種に抗議するため、東京都渋谷区にあるクリニックの待合室に侵入したとしている。

クリニックでは当時、子供を対象にワクチンの接種が行われていた。神真都Q会のメンバーとみられる逮捕された4人を含む10人ほどが午前10時ごろにクリニックに抗議に訪れ、「コロナワクチンをやめてください」「接種することが犯罪行為だ」などと主張。

診察室にも立ち入ろうとしたため、診療所内は騒然となり、接種は一時中断された。クリニックのスタッフなどが110番通報し、駆けつけた代々木署員がクリニック内にいた4人を現行犯逮捕した。

関係者によると、神真都Q会は、昨年末に設立したとされる団体で、「コロナウイルスは存在していない」「不織布マスクは危険」などと主張。今年1月ごろから全国各地でデモを開催し、数千人が参加したこともあった。今月も全国各地でデモを行っていた。

3月には東京ドーム(文京区)や新宿区内のワクチン接種会場で抗議活動を行い、警察官と押し問答になったり、接種業務が一時中断されたりするトラブルとなっており、警視庁も警戒を強めていた。

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