私の長男には小学1年生になる6歳と2歳の男の子がいる。上の孫は反抗期なのか「ああ言えばこう言う」お年頃。
長男夫婦はヤンチャ盛りの孫が小学校でやっていけるのか心配している。
私は自身の子供たちの通知表を全て残してあることを思い出し、長男の1年生のときの通知表を見てみた。なんと1年生の3学期の評価は体育と音楽以外のほとんどが「がんばりましょう」だった。
そうだ、長男は大変な子だった。通知表の通信欄に書ききれない先生は紙を足して貼り、「授業中はおしゃべりをせず話を聞くこと」等々、2年生に向けて丁寧に書いてくださっていた。
これは遺伝するのか? いや、そんなのんきな話ではない。昔と違い「ヤンチャ坊主」ではすまされない時代らしい。
思い返すと、先生に呼び出され長男の学校での様子を聞き、落ち込み悩むこともあった。
いろいろ考え、夫は長男を少年野球チームに入れ毎週末、父子で練習に行った。自然と規律も身に付き、指導してくださった方々のおかげで、高校野球まで続いた。
悩んでばかりの子育てだったが、あの「がんばりましょう」は親として未熟だった私への評価だったのだと今では思える。
先日、長男が孫に「ゴソゴソしないでパパの話を聞きなさい。小学生になったら野球チームに入るからな」と言っていた。
親になり2回目の1年生になる長男、子育ては今からが本番。さあ「がんばりましょう」。
池内ゆかり(57) 大阪府摂津市