地球倫理推進賞 表彰2団体の活動

貧困家庭に配るための寄付を受け取るフードバンクしばたの副代表、土田雅穂さん(左)(フードバンクしばた提供)
貧困家庭に配るための寄付を受け取るフードバンクしばたの副代表、土田雅穂さん(左)(フードバンクしばた提供)

フードバンクしばた

国内活動部門を受賞した任意団体「フードバンクしばた」(新潟県新発田市)は、母子家庭を中心とした貧困世帯へ、食糧援助や教育、福祉などの包括的支援を行っている。一般的なフードバンク活動とは異なり、ボランティアが個人宅へ食糧を直接届け、配布の回数制限もない。副代表の土田雅穂(まさお)さん(71)は「これがフードバンクの当たり前になってほしい」と力を込める。

元市職員だった土田さん。在職時から、就学援助を受ける貧困家庭が市内にも点在していることに心を痛めていた。そんな中、他県のフードバンク活動の記事を見て「これならノーリスクですぐにできる」と考え、実行に移した。

退職後の平成28年、フードバンクしばたを設立。食糧援助の現場では、貧困から将来の進学を諦める子供や、子供と自殺を考える親も見た。「少しでも助けたい」。そんな思いを込めて活動を続けてきた。

今では年間支援世帯は300世帯を超え、ボランティアも40人以上。ボランティアが、回数制限なく直接家庭に食糧や生活用品を届ける「しばた方式」は全国的に広がりつつある。

土田さんは「全国的には配布に回数制限があり、個人ではなく団体に配る仕組みが多いことに驚いている。支援が必要な人に直接届けるしばた方式が全国のフードバンクに広がるよう発信していきたい」と語った。

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