地球倫理推進賞 表彰2団体の活動

難民キャンプでシャンティ国際ボランティア会が運営する図書館で、「おおきなかぶ」(福音館書店)の読み聞かせを行う現地の図書館員と子供たち(同会提供)
難民キャンプでシャンティ国際ボランティア会が運営する図書館で、「おおきなかぶ」(福音館書店)の読み聞かせを行う現地の図書館員と子供たち(同会提供)

社会貢献に取り組む団体や個人を表彰する第25回「地球倫理推進賞」(一般社団法人倫理研究所主催、文部科学省・産経新聞社など後援)が国内2団体に決まり、3月29日、東京都内で贈呈式が行われた。受賞2団体の長年にわたる活動を紹介する。

シャンティ国際ボランティア会

国際活動部門で受賞した公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」(東京都新宿区)は昭和56年に設立、現在はカンボジアやラオス、日本などアジア7カ国で本を通した教育文化支援活動を続けている。

設立当時、タイの難民キャンプに避難した人たちへの衣食住の支援はあったが、キャンプから外に出られない子供たちの心の渇きを満たすサポートはほとんどなかった。「不安な生活を送る子供たちの目に光を取り戻したい」。そして生まれたのが、読み聞かせや紙芝居、絵本の翻訳や出版などの図書館活動だ。

各地域の状況にあわせ、現地の行政や住民とともに公教育や学校外教育現場で支援活動を行ってきた。昨年、活動40周年を迎え、各地で設置した図書館は1003館、届けた絵本は34万冊超。延べ1601万人が図書館を利用する。

事務局長の山本英里さんは「絵本を見たことのない子供たちは、本を逆さに開くなど、本がお話であると認識するのも時間がかかる。だが、教えると繰り返し読み、目が明るくなるのを何度も見てきた。一冊の本が子供たちに与える影響は大きい」と力を込める。

団体名の「シャンティ」はサンスクリット語で「平和」。「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和な社会を目指すことが由来だ。人々の心に平和を作り、考える力や創造する力を支えることで、社会・生活の問題解決を目指し続ける。

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