堺市の地下鉄3駅、ミサイル攻撃の避難先に指定

緊急避難施設に指定された大阪メトロ御堂筋線なかもず駅のホーム=堺市
緊急避難施設に指定された大阪メトロ御堂筋線なかもず駅のホーム=堺市

堺市は7日、国民保護法に基づき、弾道ミサイルなど他国からの武力攻撃を想定した緊急一時避難施設として、地下鉄3駅を指定したと発表した。市内の緊急一時避難施設は165カ所となるが、地下施設の指定は初めて。

指定されたのは、いずれも大阪メトロ御堂筋線の、北花田駅(堺市北区)▽新金岡駅(同)▽なかもず駅(同)-の3カ所。

国は令和7年度末までの5年間で、ミサイルの爆風や熱線などからの被害抑制に効果的とされる地下施設の指定数を増やす方針を示していた。

度重なる北朝鮮による弾道ミサイル発射やロシアによるウクライナ侵攻など近年、日本を取り巻く安全保障環境は緊迫の度合いを増している。

堺市では、実際に武力攻撃を受けた場合を想定した避難のあり方について、検討を進める方針で、同市危機管理課の担当者は「国や大阪府などと協議しながら具体的な運用方法を決めていきたい」としている。

大阪市もこの日、同市内の地下駅99カ所を緊急避難施設に指定したと発表している。

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