岸信夫防衛相は7日、フィリピンのロレンザーナ国防相と防衛省で会談した。東・南シナ海で軍事的圧力を強める中国を見据え、安全保障面での協力を強化。東アジアでの力による一方的な現状変更を牽制(けんせい)し、海洋安保などの分野で連携を確認する見通しだ。
岸氏は会談で、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「明白な国際法違反で、国際秩序の根幹を揺るがす」と言及。中国を念頭に「力による一方的な現状変更をインド太平洋、とりわけ東アジアで許すことはできない」と訴えた。
ロレンザーナ氏は、両国間でのこれまでの防衛協力に触れ「建設的な協議ができればと思う」と述べた。
政府は9日に、フィリピンとの間で外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を初開催する予定。