米、ロシアG20出席ならボイコット 財務長官「議長国に伝達」

イエレン米財務長官(ロイター)
イエレン米財務長官(ロイター)

【ワシントン=塩原永久】イエレン米財務長官は6日、ロシアが20カ国・地域(G20)関連会合に出席した場合、「米国は多くの(G20関連の)会議を欠席する」と述べた。そうした意向を今年のG20議長国のインドネシアに伝えたといい、国際的な重要会議でロシア代表との同席を拒否する姿勢を示した。議会下院の金融委員会で証言した。

G20をめぐっては、20日に米ワシントンで財務相・中央銀行総裁会議が開かれる予定だ。ロシアのウクライナ侵攻後、初めてのG20閣僚会合となるが、ロシアが参加すればイエレン氏自身がボイコットする可能性を示唆した形だ。

バイデン米大統領は3月下旬、ロシアをG20の枠組みから排除すべきだと表明した。イエレン氏は公聴会で「大統領にまったく賛成する」と強調。ロシア軍の市民への残虐行為が報告された問題などを踏まえ、G20をはじめとする国際会議は「(ロシア参加のもと各国が議論する)通常のようにはいかない」と語った。

11月にはG20首脳会議(G20サミット)がインドネシアで開かれる。ロシアのプーチン大統領が出席する可能性について、オーストラリアのモリソン首相が懸念を表明。カナダのトルドー首相も3月末、「プーチン氏とテーブルを囲んで普段通りというわけにはいかない」と指摘した。

日米欧の先進7カ国(G7)が対ロシアで連携を強める中、米国などのボイコットが広がれば、途上国と先進国が集まるG20の形骸化が進む公算が大きい。

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