サル逃走の動物園、9日に再開 台風で柵倒壊 千葉・富津

高宕山自然動物園に新設されたおりに入るニホンザル=千葉県富津市(同市提供)
高宕山自然動物園に新設されたおりに入るニホンザル=千葉県富津市(同市提供)

2019年9月の台風15号で柵が倒壊し、サルが逃げ出して休園となっていた千葉県富津市の高宕山自然動物園が9日、営業を再開する。台風の後には仮設おりが壊される事件があり、再びサルが逃げ出したが、新たなおりが完成し、再開にこぎ着けた。担当者は「いろいろな人のおかげで今がある。多くの人にまた来てもらいたい」と話す。

19年の台風15号では、高さ3~4メートルの柵が軒並み倒壊してサル96匹全てが逃走した。餌をまいて近くにいた70匹を捕まえて仮設おりに収容、並行して新たなおりの準備を進めてきた。

高宕山自然動物園に新設されたニホンザルのおり=千葉県富津市(同市提供)
高宕山自然動物園に新設されたニホンザルのおり=千葉県富津市(同市提供)

20年6月には、千葉市内の少年に仮設おりの金網を切断される被害に遭った。サルは再び逃げ、餌でおびき寄せて73匹を捕獲。再開時にお目見えする新たなおりには、自然減で63匹となったサルが入る。

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