大阪市湾岸部の懐かしい風景を描いた小川雅章さん(63)の個展「Osaka Lonesome Road」が大阪市浪速区の「ギャラリー オソブランコ」で開催されている。
堺市育ちの小川さんは、50歳手前で独学で絵を描き始め、織田作之助賞作家の岸政彦さんと芥川賞作家の柴崎友香さんの共著エッセー『大阪』の表紙に作品が採用された。
個展では同書表紙になった「波除(なみよけ)」などアクリル画37枚を展示。大阪市西淀川区から住之江区の湾岸部を、小川さんが飼っていた愛犬「テツ」が旅する内容となっている。小川さんは「昔の風景は造形的に今よりも面白かった。街の遍歴としてもみてもらいたい」と話している。
17日まで(9、13日は休み)。正午~午後8時(土日曜は午後7時まで)。問い合わせは同ギャラリー(06・7504・4332)。