結婚式のブーケや観賞用として人気の花「カラー」の収穫が京都府城陽市で最盛期を迎え、農家が出荷作業に追われている。収穫は5月末まで続く見込み。
カラーはサトイモ科の多年草で、花びらのように広がったがくと、長く太い茎が特徴。1月から収穫が始まり、3月中旬~4月にピークを迎える。市内では、豊富な地下水を使って栽培する方法が盛んで、近畿有数の産地として知られる。
約22アールのビニールハウスで栽培している森島範紘(のりひろ)さん(42)方では、この日朝から白のカラー約300本を収穫。茎の長さをそろえ、傷や変色がないか確認した。
今シーズンは冬に寒い日が多く成長が心配されたが、3月に入ってから気温が上がり、例年通りの収穫が期待できるという。森島さんは「シンプルでエレガントな姿を花瓶や花束で楽しんで」と話していた。(秋山紀浩)