米、露最大手行との取引全面禁止 追加制裁発表、プーチン氏娘も

ロシア最大手銀行ズベルバンク本社=2月24日、モスクワ(タス=共同)
ロシア最大手銀行ズベルバンク本社=2月24日、モスクワ(タス=共同)

【ワシントン=塩原永久、パリ=三井美奈】バイデン米政権は6日、ロシアへの追加制裁を発表した。ロシアへの新規投資を停止し、最大手銀行ズベルバンクなどとの取引を全面的に禁止する。プーチン大統領の2人の娘を含め要人の家族らへの制裁も拡大した。欧州連合(EU)は同日、ロシアからの石炭の輸入禁止を柱とする追加制裁を議論。ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊などで露軍の残虐行為が報告されている問題を受け、対露圧力をさらに強化する。

追加制裁を加えるズベルバンクとアルファ銀行は米国内の資産が凍結され、すべての取引が禁じられる。要人らに対する制裁ではラブロフ外相の妻も加えた。

バイデン米大統領は6日、ツイッターに「ロシアの虐殺行為に厳しい代償をただちに負わせる」と書き込んだ。同日、電話で記者会見した米政権高官は「ロシアの金融に与える衝撃を劇的に加速させる」と説明し、制裁によってロシアで物価高や資金流出が悪化するだろうと話した。

米国は4日に米金融機関を通じたロシアによるドル建て国債の利払いなども禁じ、露財務省は6日、支払期限を迎えたドル建て国債の支払いを初めて自国通貨ルーブルで行ったと明らかにした。

EUでは欧州委員会が5日に追加制裁案を発表し、加盟国が6日に議論を開始。制裁は加盟国の承認を経て発動される。ロシアは世界3位の石炭輸出国で、EUの輸入額は年間40億ユーロ(約5400億円)。フォンデアライエン欧州委員長は5日、EUの石炭禁輸は「重要な収入源を断つことになる」と述べた。

EUの制裁案はこのほか、量子コンピューターや半導体、精密機械など100億ユーロ相当の対露輸出禁止を盛り込んだ。食品やエネルギー、人道支援関連を除き、ロシア船のEU域内入港も禁じる方針。

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