ウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊でのロシア軍攻撃による民間人被害を巡り、首都北西の町ボロディアンカの町長代行は「少なくとも200人超」の死亡が推定されると述べた。米紙ニューヨーク・タイムズが5日伝えた。ウクライナ検察は5日、首都近郊ブチャで、遺体に残る拷問や暴力の痕跡を消そうとロシア軍が遺体焼却を試みていたと説明。国際人道法違反の疑いがあると指摘した。
同紙によると、ボロディアンカは人口約1万3千人。3月初めに空爆や砲撃が始まり、集合住宅4棟が崩壊したと住民が証言した。町長代行は、電気復旧や不発弾除去が優先課題で、がれきから遺体を発掘するのは後になると述べ、人的被害の全容解明には時間がかかるとの見通しを示した。(共同)