サッカー通信

〝死の組〟も「うれしい」「最高の相手」強豪との対戦に歓迎の理由

サッカーW杯カタール大会の組み合わせ抽選会で、日本がE組に入ったことを示すモニター。初戦でドイツと対戦する=1日、ドーハ(共同)
サッカーW杯カタール大会の組み合わせ抽選会で、日本がE組に入ったことを示すモニター。初戦でドイツと対戦する=1日、ドーハ(共同)

1日に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会で、1次リーグの組み合わせが決まった。日本が入ったE組には、1930年の第1回大会から8チームしかない歴代優勝国のうち、2010年南アフリカ大会覇者スペイン、14年ブラジル大会覇者ドイツが同居。目標の8強入りへハードルは上がったが、選手からは「うれしい」「最高の相手」と前向きな声が上がった。

サッカーW杯カタール大会組み合わせ抽選会の会場に入る森保監督=1日、ドーハ(共同)
サッカーW杯カタール大会組み合わせ抽選会の会場に入る森保監督=1日、ドーハ(共同)

すでにスペイン、ドイツと強豪がそろったE組3番手の抽選時、「JAPAN」の名が読み上げられると、抽選会場の森保一監督はかすかに笑みを浮かべた。「どこと当たるんだろうとワクワクしながら抽選会に臨んだが、優勝経験のあるスペインやドイツと一緒の組。世界に挑む、世界に勝っていく部分で、非常にいい相手と戦える」。日本からすれば〝死の組〟ともいえる組み合わせにも、指揮官は毅然(きぜん)としていた。

選手も悲観はしていない。前回ロシア大会の主力で、14年のヘルタ・ベルリン移籍からドイツ一筋のMF原口元気(ウニオン・ベルリン)は「めちゃくちゃうれしい。ドイツとやりたいと思っていた。自分の全部をぶつけて、サッカー人生のハイライトになるように、そのためにやりたい」と大歓迎。日本選手最多となるW杯4大会出場を目指すDF長友佑都(FC東京)は「W杯という最高の舞台で最高の相手と試合ができる。優勝候補だと思うが、真剣勝負で戦えるというのは、こんな経験はなかなかできない。ここで(1次リーグを)抜けないと、8強の夢も達成できない」ときっぱり。代表で正GKを務める権田修一(清水)も「多分世界中の人が日本は突破できないと思っている。簡単じゃないのは分かっているが、やりがいに思ってやりたい」と現状を受け止めつつ、前向きに語った。

本心だろう。それほど、欧州強豪国との対戦は貴重なものとなっている。前回18年ロシア大会後の森保体制発足と同時期に、欧州サッカー連盟(UEFA)加盟チームによる「ネーションズリーグ」が新設された。これにより、国際サッカー連盟(FIFA)が定める代表活動期間「国際Aマッチデー」のほとんどが欧州同士の対戦で埋まってしまった。事実、日本は前回ロシア大会決勝トーナメント1回戦のベルギー戦以降、欧州トップチームとの対戦は実現していない。

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