中国とインドもブチャ民間人虐殺の検証や調査を要求 国連安保理

国連安保理でオンライン演説するウクライナのゼレンスキー大統領=5日、米ニューヨークの国連本部(ゲッティ=共同)
国連安保理でオンライン演説するウクライナのゼレンスキー大統領=5日、米ニューヨークの国連本部(ゲッティ=共同)

【ニューヨーク=平田雄介】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、国連安全保障理事会でのオンライン演説で、首都キーウ(キエフ)近郊のブチャなどロシア軍が占領していた地域の民間人虐殺の惨状を動画で伝えた。国連のグテレス事務総長は「戦争犯罪の可能性がある」と言及し、ロシア非難を控える中国やインドも「事件の検証」や「独立した調査」を求めた。

会合はロシアによるウクライナ侵攻をめぐって開かれ、ゼレンスキー氏は露軍は「第二次大戦以来、最も恐ろしい戦争犯罪」に関与したとして「ロシアは責任を免れない」と非難した。安保理の機能不全と改革も訴えた。

ロシアのネベンジャ国連大使は「わが国は民間人や民間施設を狙った攻撃はしていない」と反論し、露軍が関与したとの訴えを「ウソだ」と主張した。

国連によると、2月24日の侵攻開始後、少なくとも1480人の民間人が死亡し2195人が負傷した。露軍が人口密集地で殺傷能力の高いクラスター(集束)弾を使ったとの情報もある。

グテレス氏は、ブチャでの民間人虐殺は「国際人道法や国際人権法への重大な違反」との認識を示し、責任追及のための「独立した調査」を求めた。ロシアを除く全ての理事国が賛意を示し、インドのティルムルティ国連大使は「民間人殺害を明確に非難する」と述べた。中国の張軍国連大使も「深く心を痛めている。事件の状況や原因を検証すべきだ」と訴えた。

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