「目撃しているのはジェノサイド」 キーウ市長が京都市長に訴え

ロシアのウクライナ侵攻を受け、京都市と姉妹都市のキーウのビタリ・クリチコ市長(左)とオンラインで会談する門川大作市長=6日午後、京都市役所(渡辺恭晃撮影)
ロシアのウクライナ侵攻を受け、京都市と姉妹都市のキーウのビタリ・クリチコ市長(左)とオンラインで会談する門川大作市長=6日午後、京都市役所(渡辺恭晃撮影)

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの首都キーウ(キエフ)のビタリ・クリチコ市長(50)が6日、姉妹都市である京都市の門川大作市長とオンラインで会談した。クリチコ氏はロシア軍の攻撃で家屋が破壊され、多くの市民が死亡しているとし、「今目撃しているのは、ジェノサイド(大量虐殺)だ」と険しい表情で訴えた。

会談はクリチコ氏の「こんばんは」という日本語で始まったが、その後は現地の厳しい現状が伝えられた。クリチコ氏は「ロシア軍によって民間人の居住区が攻撃され、女性や子供、お年寄りが殺されている」と語り、「ジェノサイド」と何度も発しながら、ロシアの侵攻を強く非難した。

自宅アパートが破壊された60歳くらいの男性が「人生の大半を過ごしたここから離れない。私に武器をください」と語ったとのエピソードを交え、多くの市民が軍服に着替えてキーウを守っていると説明。「私たちは家のため、子供や家族のため戦っている。決してあきらめない」と強い口調で述べた。

その上で、「ロシアに圧力をかけて戦争を終結しなければならない。連帯こそが平和をもたらす鍵だ」と協力を呼びかけた。

門川氏は「改めて許せないという思いだ。姉妹都市として全国に呼びかけて、あらゆる支援をしたい」と表明。キーウ市民が必要としているものについて尋ねられると、クリチコ氏は「戦争がどのくらい長く続くかはわからない」とした上で、長期間保存できる食料や医療支援を求めた。また、「これは言っていいのかわからないが」と前置きし、防弾チョッキと防衛するための武器の必要性に触れた。

会談は通訳を介し、予定の20分間を大きく超えて1時間以上にわたった。

クリチコ氏は、元プロボクサーで、WBC、WBOの元世界ヘビー級王者として知られる。2014年からキーウ市長を務め、16年には来日、京都を訪れた。

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