春の全国交通安全運動スタート 動画やイベントで多彩に啓発

新1年生とともに横断歩道を渡る大石吉彦警視総監=6日、豊島区巣鴨(吉沢智美撮影)
新1年生とともに横断歩道を渡る大石吉彦警視総監=6日、豊島区巣鴨(吉沢智美撮影)

春の全国交通安全運動が6日から始まり、警視庁は東京都内各所で啓発や取り締まりを行った。都内では昨年、交通事故死者は減少したが、発生件数や小学生の人身事故は増加。新型コロナウイルスの感染拡大以降、屋内での啓発イベントなどが制限されていたが、今年は有観客イベントを再開させるなどして交通安全を呼びかける。

豊島区立朝日小学校(同区巣鴨)ではこの日、入学したばかりの1年生35人を対象に交通安全教室が開かれ、横断歩道の渡り方などを練習した。大石吉彦警視総監は「交通事故に遭わないように約束してほしいことがあります」と児童らに呼びかけ、「道路を渡るときは横断歩道を歩く」「信号をきちんと見る」「右と左をしっかりと見る」の3つを挙げた。

都内での令和3年の交通事故死者数は133人。53年ぶりに全国ワースト1位に転落した2年と比べると22人減少した。しかし、交通人身事故は前年比1956件増の2万7598件。自転車乗車中の事故は1万3332件で、前年比1889件増加した。

小学生の交通人身事故件数は865件(前年比104件増)で、放課後の午後4~6時に多発している。昨年6月に千葉県八街市で小学生5人が死傷した事故を受け、全国の小学校の通学路を対象にした緊急点検を実施したところ、対策が必要な危険箇所は都内で4497カ所(昨年12月時点)に上っている。

コロナ禍により、昨年までは屋内での啓発イベントなどが制限され、警視庁はインターネット配信の交通安全教室を開催するなど工夫を重ねた。今年は動画配信なども行いながら、観客を入れてのイベントも復活。コロナ禍の経験も生かしながら、多様な方法で交通安全を呼びかけている。

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