ワクチン4回接種の予防効果は早期に減衰 イスラエル研究

ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン(ロイター)
ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン(ロイター)

米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの4回目接種をするとオミクロン株に対する感染予防効果が一時高まるが、その後は急に弱まるとの研究結果をイスラエル工科大などのチームが5日発表した。60歳以上を対象にした分析で、4回目から1カ月後には3回のみの場合と比べ感染リスクが半減したが、2カ月後に差がほぼなくなった。

一方、重症化リスクは1カ月後の時点で7割減となり、それから半月は効果を保っていた。さらに長続きするかどうかは不明だとした。結果は米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。

今年1~3月、イスラエルの公的データベースに登録された約125万人の情報を使用。3回目から4カ月以上たって4回目の接種を受けた約62万人と、受けていない約63万人を比較した。米国では50歳以上や免疫が弱っている人に限り4回目接種が認められた。日本は実施の必要性を検討する。(共同)

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