瀬戸内海と島々を背景に桜を楽しめる名所として知られる香川県三豊市の紫雲出山でソメイヨシノが満開となった。訪れた人々は、見頃を迎えた桜の撮影を楽しんだ。
紫雲出山では、新型コロナウイルス感染対策の一環で、「桜シーズン」中の11日まで、自動車による入山には三豊市観光交流局に予約する必要がある。
約10年前から山全体の桜の木が、かびが原因の伝染病「てんぐ巣病」にかかり、保全活動が進む。特に被害が大きいのは、2019年に米ニューヨーク・タイムズに「絶景」と取り上げられた山頂部で、昨年、被害を食い止めようと大規模な剪定などを行った。
三豊市観光交流局・事務局長代理石井紫さんは、「剪定は苦渋の決断。未来にこの景色を残すには必要な判断だった」と話している。