広島市中心部を流れる元安川の原爆ドーム対岸で、国の特別天然記念物オオサンショウウオ1匹が泳いでいるのが見つかった。目撃した女性は6日「ずんぐりした体で、のそのそ歩く姿がかわいかった」と話した。写真を見た専門家は「オオサンショウウオの成体」と確認。通常は川の上流に生息し、海水の混じる下流で確認されるのは珍しいという。
目撃したのは、広島県廿日市市のイラストレーターの女性(34)。5日午後1時20分ごろ、平和記念公園で子どもたちと花見をしていたところ「オオサンショウウオだ」と叫ぶ声を聞き、川辺に下りて撮影した。体長は1メートルほどで、浅瀬を約5分かけて悠々と歩き、泳いで川の中央に姿を消したという。
女性がツイッターに写真を投稿すると、60万件以上の「いいね」が付き、大きな話題になった。