新学期、子供の事故に注意 児童5人死傷事故の千葉でも交通安全運動

パトロールへ出動する白バイ隊=6日、千葉県庁(長橋和之撮影)
パトロールへ出動する白バイ隊=6日、千葉県庁(長橋和之撮影)

新学期シーズンを迎える中、昨年、児童5人が死傷する重大事故が発生した千葉県でも、「春の全国交通安全運動」がスタートした。歩行者の安全確保や、飲酒運転根絶などに重点を置いている。小学生に原因のない事故がほとんどで、「手を上げる 子どもはあなたを 信じてる」というスローガンで運転者に注意を促す。一方、死亡・重傷事故の約4割は飛び出しによるもので、県警は子供や保護者にも注意を呼び掛ける。

県警によると、平成29~令和3年の5年間で、歩行中の事故で死傷した小学生は1186人(うち死者7人)。平成29年の292人から3年連続で減少し、新型コロナウイルス感染拡大の影響による休校があった令和2年には158人となったが、昨年は213人と増加に転じた。

時間帯別では、午前7時台と午後2~5時台に集中しており、登下校時の事故が約半数を占めた。

事故原因は、小学生に原因がないものが約63%を占めた一方、小学生の飛び出しも約28%と多かった。特に死亡・重傷事故では、飛び出しが原因の約40%を占めた。

県警交通総務課は「ドライバーには、学校付近や通学路などでの左右の安全確認を徹底してもらいたい。保護者には、子供たちが飛び出さないように『止まる・見る・待つ』を教えてほしい」と呼び掛ける。

6日、県庁前で行われた出動式では、熊谷俊人知事や田中俊恵県警本部長ら関係者65人が、交通安全に向けた運動の徹底を確認した。熊谷知事は白バイ隊員らを前に「交通事故に巻き込まれやすい1年生を中心に、子供たちの事故を減らしていくためには、大人がルールを順守する背中を見せてくことが重要。また、地域社会全体で飲酒運転を許さない情勢をつくっていきたい」などとあいさつした。

田中本部長も、「昨年は交通事故死者数を減少させることができたが、八街市の悲しい事故の後も飲酒運転による事故が後を絶たない。県警としても、登下校中の見守りや、交差点での交通指導などに全力で取り組んでいく」と話した。

県内の今年の交通事故による死者数(速報値)は今月5日現在、前年同時期より9人少ない28人で、全国ワースト4位。

全国交通安全運動は15日まで10日間行われる。

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