阪急阪神百貨店の阪神梅田本店(大阪市北区)が6日、リニューアルし、平成26年以来、7年半ぶりに全面開業した。昭和8年に創業し、「食の阪神」として親しまれてきた同店。全フロアの3割以上を食品関係とするなど得意の「食」を前面に押し出しており、この日開業した地下1階の食品売り場「阪神食品館」はその本丸だ。品ぞろえなどの質や量で「日本一のデパ地下」を目指し、百貨店激戦区・梅田で〝2番手〟以下に甘んじていた状況からの反転攻勢をかける。(会員登録していただくと、オリジナル動画をご覧いただけます)
「さあ、生の本マグロ。和歌山県産が半額だよ」「前代未聞のブリ。脂の乗りが違う」。6日午前の開業直後、多くの買い物客でにぎわう阪神食品館。食品ごとに6つあるエリアのうち「生鮮ワールド」では、鮮魚担当の社員の声がマスク越しに威勢よく響いていた。新型コロナウイルス禍のため、発声は以前より抑えているという。