2月に麻生派を退会した自民党の佐藤勉前総務会長は6日夜、二階派の事務総長を務める武田良太前総務相と東京都内の日本料理店で会食した。菅義偉前首相を中心とする有志議員による勉強会の発足に向けて協力することで一致した。佐藤氏とともに麻生派を退会した御法川信英国対委員長代理も同席した。
会食後、佐藤氏が記者団に明らかにした。佐藤氏らは菅政権で要職を務めるなど、菅氏と近い関係にある。
佐藤氏は会食で、勉強会の立ち上げの調整役を武田氏に依頼し、武田氏は引き受けたと説明した。その上で、「今後は武田氏を中心に、勉強会発足に向けたスタートを切る」と語った。勉強会の開催時期に関しては、ウクライナ情勢を見極める考えを示したものの、具体的な日程は言及しなかった。勉強会には二階派のほか、森山裕総務会長代行が率いる森山派、菅氏に近い無派閥議員グループ、石破グループも参加する見通しだという。
勉強会は、菅氏が首相時代に注力した政策をテーマに開かれる見通しだが、二階派や森山派など党内非主流派との連携を摸索する動きがあり、動向が注目されている。