地域政党「大阪維新の会」の吉村洋文代表(大阪府知事)は5日、違法献金問題をめぐる除名処分が撤回された元副代表の今井豊・元府議の復党について「大阪維新の会としては認めない。僕が代表をしている限りはない」と述べた。来年には統一地方選が控えるが、吉村氏は今井氏に復党の意思がないとし、党公認候補としての出馬も否定した。
国政政党「日本維新の会」の副代表も務めた今井氏は平成21年以降、同府貝塚市の前市長から3回にわたり計100万円を受け取ったにもかかわらず、収支報告書に記載していなかったと昨年8月、週刊誌に報じられ、府議を辞職。維新は最も重い除名処分としていた。
関係者によると、100万円のうち50万円分は収支報告書の法定保存期間(3年)が経過。昨年2月に受領した残り50万円は収支報告書に記載し、府選挙管理委員会に提出したという。維新は今井氏から処分撤回を求める嘆願書が出たことを受け、先月末に処分を撤回した。