露軍、キーウ郊外から「撤退の途中」 米政権認める

3日、集団埋葬地の前で行方不明の親族を思い悲しむ一家=ウクライナ首都キーウ近郊ブチャ(ゲッティ=共同)
3日、集団埋葬地の前で行方不明の親族を思い悲しむ一家=ウクライナ首都キーウ近郊ブチャ(ゲッティ=共同)

【ワシントン=渡辺浩生】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日の記者会見で、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に展開しているロシア軍がベラルーシに向けて「撤退する途上にある」と述べた上で、数万人規模の軍部隊を東部地方に配置する計画があるとの見方を明らかにした。「目標を修正し、東部地方と南部の一部の攻撃作戦に集中させている」としている。

米政権がキーウ郊外から移動した露軍について「撤退」との表現を用いたのは初めて。国防総省高官は同日、約3分の2の兵力がキーウ近郊から撤退したと指摘した。同高官は一方で、キーウに対する空爆や地上攻撃の脅威が消えたわけではないと強調した。

国防総省は4日までに、レーザー誘導型ロケットシステムや無人機、高機動多目的装輪装甲車など、新たに3億ドル(約370億円)規模のウクライナ軍事支援を発表した。露軍によるウクライナ侵攻を受けた米国の軍事支援は総額16億ドルに達したとしている。

サリバン補佐官は、近日中にさらなる軍事支援を発表すると明らかにした。また、長距離対空システムや沿岸防衛システムなど、米国で調達困難な兵器は同盟諸国から提供する方向で調整を急ぐと語った。

国務省は4日、東欧のブルガリアにF16戦闘機計8機などの武器を売却する方針を決めた。同国はウクライナが求める旧ソ連製ミグ29戦闘機を保有しており、ウクライナに提供する戦闘機をF16で補充するとの観測が浮上している。

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