日本維新の会の松井一郎代表は5日、違法な献金を受け取ったとして除名とした元副代表の今井豊元大阪府議への処分を撤回した理由について「法律的には違反がないとはっきりした。除名は懲戒処分なので処分自体が重すぎた」と大阪市役所で記者団に述べた。
松井氏は、今井氏が週刊誌の取材に「闇献金だ」と語ったとされることを挙げ「政党として道義的にもきつい処分が必要と考えて除名した」と当時の状況を改めて説明した。
今井氏は大阪維新に創設時から加わった古参メンバー。昨年8月に違法献金疑惑を受け、府議を辞職し、日本維新と大阪維新のそれぞれから除名された。関係者によると、今井氏は違法と指摘された献金を自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載する手続きを取った。