上海封鎖継続、高まる不安 物資不足、感染1万3千人

都市封鎖が続く中国上海市でPCR検査を受ける市民ら=4日(新華社=共同)
都市封鎖が続く中国上海市でPCR検査を受ける市民ら=4日(新華社=共同)

中国上海市が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)継続を発表したことを受け、住民の間では5日、失望が広がった。「おむつや水が足りない」などの声も。市は解除時期を示しておらず、生活物資の確保などに不安が高まっている。市全体の1日当たりの新たな市中感染者は4日に1万3千人を超え、流行以来最多となった。

40代の中国人男性は「封鎖が続くのに食料も足りていない。不安と恐怖しかない」と話す。3月頭には数人だった感染者が爆発的に増えたのは「市の認識が甘かったせいだ」と怒りをぶちまけた。

封鎖された居住区に配給の野菜を届ける担当者ら=4日、中国上海市(共同)
封鎖された居住区に配給の野菜を届ける担当者ら=4日、中国上海市(共同)

上海在住の日本人を中心とした子育てグループ「上海すくすく」の椿早矢さん(35)=東京都出身=によると、封鎖長期化によっておむつの在庫がなくなりかけている家庭もある。生活物資はインターネット上で争奪戦となっており、配達員不足も指摘される。(共同)

5日、封鎖解除の予定時刻を過ぎた中国上海市。車道にフェンスが置かれたままだった(共同)
5日、封鎖解除の予定時刻を過ぎた中国上海市。車道にフェンスが置かれたままだった(共同)

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