女子高校生 ヒマワリオイルで化粧品商品化へ CFで資金募る

リップバームの商品化に挑戦している生徒たち=取手市役所
リップバームの商品化に挑戦している生徒たち=取手市役所

茨城県取手市山王の聖徳大付属取手聖徳女子高の生徒たちが、学校近くの遊休農地で育てたヒマワリの種を絞ったオイルを使い「リップバーム」(唇の保湿基礎化粧品)の商品化に乗り出している。試作品が出来上がり、商品化に向けて100万円を目標にクラウドファンディング(CF)で必要な資金を募っている。生徒たちは「ヒマワリを育てることから始めたので、商品化には思い入れがある。多くの人たちに私たちの思いを伝え、取手の活性化と遊休農地の解消を目指したい」と呼び掛けている。(篠崎理、写真も)

リップバームの試作品
リップバームの試作品

リップバーム作りは、同校が放課後に実施している探究学習の一環。「ひまわりプロジェクト」として、令和2年から始まった。

生徒たちは、国連のSDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みや学習などから遊休農地に着目。市内のNPO法人の協力を得て学校から約1キロ離れた遊休農地で、地元の人や幼稚園児らと交流しながらヒマワリを栽培している。

さらにそのオイルを生かせる商品を作りたいと考え、話し合いで化粧品を作ることを決めた。

だが、化粧品製造のハードルは思ったより高かった。医薬品医療機器法の許可が必要なため、化粧品を製造販売する山之内ゴウシャ(千葉県松戸市)に協力を求め、試行錯誤の末にようやく試作品が完成した。

市の名産品とするため、同市ふるさと納税返礼品に登録するなど、行政の支援も取り付けた。

リップバームは、ヒマワリオイルをベースにミツロウを溶かした完全自然素材。保湿力が高く唇を乾燥から守ってくれる。1つあたり約8グラムで、軟膏(なんこう)状のため容器に入れ、蓋のデザインも自分たちで考えた。

初年度はふるさと納税返礼品とするだけで一般の販売は考えていない。将来的には市販品より安い価格で販売したい考えだ。

プロジェクトに参加する3年の三橋麻梨杏(まりあ)さん(17)は「初めて試作品ができたとき、すごく達成感があった。高校生が化粧品作りをするのは、まれなことだと思うので、ぜひ商品化したい」と話す。リーダーの3年、長井美沙希さん(17)は「農作業は初めて。種まきでは腰が痛かったが、一面にひまわりが咲いたときは感動した。遊休農地を役立て取手の名物を作りたい」と話している。

CFの目標は100万円で期間は27日まで。サイトは、https://camp-fire.jp/projects/view/434961

会員限定記事会員サービス詳細