佐藤輝「やっと勝てた」 待望の1号で虎初勝利導く

【阪神-DeNA】お立ち台でファンの声援に応える阪神の佐藤輝(左)と西勇=4月5日、甲子園(代表撮影)
【阪神-DeNA】お立ち台でファンの声援に応える阪神の佐藤輝(左)と西勇=4月5日、甲子園(代表撮影)

セ・リーグのワースト記録となる開幕9連敗の沈滞ムードを振り払ったのは、やはり若きスラッガーだった。阪神は5日に甲子園球場で行われたDeNA戦で、一回に佐藤輝が右越えに1号2ラン。甲子園での今季初戦。3シーズンぶりに観客席を埋めたファンを待望のアーチで酔わせ、今季初勝利に導いた。

中野の適時打で先制し、なお1死一塁の好機。ロメロの初球の内角球を振り抜くと、快音を残して打球が右翼方向へ伸びる。そのままスタンドに飛び込んだのを見届けた背番号8は、ファンの声援に応えるように軽く手を挙げながらダイヤモンドを一周した。

開幕から40打席目で飛び出した一発。「最高でした。ファンが後押ししてくれた」。2年目の佐藤輝にとってはスタンドがぎっしり埋まった甲子園でプレーするのは初めての経験。その最初の打席で4番打者としての仕事を果たした。

開幕から4番を任されながら、持ち味である大きな一発が出なかった。「早く一本出てほしいな、というのは正直あった。チームとしてうまくいかない中でも下を向かずにやってきて、やっと勝てた。特別な一日」。ようやく出た一本は、チームにとっても大きな価値がある。

今季初勝利を手にし、矢野監督は「苦しい状況なのでファンの皆さんも、応援で勝たせてやるという気持ちでいてくれた人が多かったと思う。力に変えてやっていきたい」と誓う。今季はまだ始まったばかり。ここから上昇気流に乗れるかだ。(上阪正人)

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