スピードスケート女子で2018年平昌冬季五輪の団体追い抜きとマススタートの金メダルを獲得し、五輪の同一大会で日本女子初の2冠を達成した高木菜那(29)が5日、東京都内で記者会見し、「現役を終えることを決意した」と引退を表明した。
2月の北京五輪にも、同大会で金を含むメダル4個を手にした妹の高木美帆(27)=日体大職=とともに出場。「妹がいたからここまで続けることができた。最後に高木美帆の姉ではなく、高木菜那として氷の上に立てたことが決意した理由」と一定の達成感を得たことを明かした。今後の活動は未定という。
北海道出身の高木菜は身長155センチと小柄ながら中長距離で活躍し、14年ソチから3大会連続で五輪に出場した。高木美らと長く中軸を担った団体追い抜きで世界記録を保持。北京五輪では決勝の最後のカーブで自身が転倒して2位となり、2連覇を逃した。
高木美も5日、東京都内で記者会見する。