ボートレースの最高峰、史上初の女子SG制覇の遠藤エミさん

「歴史に名を刻むことができてよかった」と話す遠藤エミさん
「歴史に名を刻むことができてよかった」と話す遠藤エミさん

ボートレースの最高峰SG(スペシャルグレード)競走で、3月21日に開催された「ボートレースクラシック」(優勝賞金3900万円、長崎・大村ボート)に出場し、見事に優勝を飾った滋賀県日野町出身の遠藤エミさん(34)。女性レーサーのSG優勝は史上初の快挙で、「素直にうれしい。歴史に名を刻むことができてよかった」と感想を話していた。

 ボートレースクラシックで激しく競り合う遠藤エミさん(手前)=3月21日、長崎県の大村ボート
ボートレースクラシックで激しく競り合う遠藤エミさん(手前)=3月21日、長崎県の大村ボート

年間8回のSGは70年の歴史があり、これまで多くの女性レーサーが挑んだが、優勝はなかった。

現在、ボートレーサーは1586人で、うち女性は240人。SGレースにはそれぞれ選考基準があり、トップクラスの男女52人が出場する。

今回の快挙をボートレースをよく知らない方にもわかるように例えていうと、「競馬の有馬記念で女性騎手が一着を取る」「サッカーの天皇杯で高校生チームが優勝する」ほどのことだと関係者は説明する。

遠藤さんは、滋賀県立八幡商業高校を卒業。平成20年3月に選手登録し、15年目を迎えている。SGには28回目の出場で、予選突破(ベスト18)は5回目、優勝戦(ベスト6)に勝ち進んだのは今回が初めてだった。

遠藤エミさんの快挙をたたえる三日月大造知事(右)と日野町の堀江和博町長=大津市のびわこボート
遠藤エミさんの快挙をたたえる三日月大造知事(右)と日野町の堀江和博町長=大津市のびわこボート

優勝後の会見では、「まだまだ未熟だが、女子レーサーを牽引(けんいん)する存在としてさらに強くて信頼される選手になりたい。これからも精いっぱい努力するので引き続き応援よろしくお願いします」と話していた。

今月3日には、びわこボート(大津市茶が崎)で、遠藤さんの偉業をたたえる表彰状贈呈式があった。

出身地である日野町の堀江和博町長、滋賀県の三日月大造知事から表彰状を贈られ、「たくさんの人の支えがあったおかげでSGで優勝することができた。恩返しができてうれしい。これからも感謝の気持ちを忘れず、もっと上を目指して頑張りたい」と、涙を浮かべながら今後の活躍を誓っていた。(野瀬吉信)

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