金正恩妹、半年ぶり談話で韓国警告「深刻な脅威に直面」

2018年4月、文在寅大統領との会談に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と妹の金与正氏=板門店(韓国共同写真記者団撮影)
2018年4月、文在寅大統領との会談に臨む北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と妹の金与正氏=板門店(韓国共同写真記者団撮影)

【ソウル=時吉達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は2日付の談話で、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相が北朝鮮への先制攻撃に言及したことに「無分別で度が過ぎた妄言」と反発。「深刻な脅威に直面することになる」と警告した。朝鮮中央通信が3日、報じた。与正氏の談話が発表されるのは昨年9月以来約半年ぶり。

徐氏は1日、韓国軍のミサイル部隊の組織改編式で、北朝鮮による「ミサイル発射の兆候が明確な場合」には発射地点や指揮施設を「精密打撃できる能力と態勢を備えている」と発言していた。

与正氏は北朝鮮が「核保有国」であると強調した上で、徐氏の発言が朝鮮半島の緊張状態をさらに悪化させたと主張。徐氏を「狂ったやつ」「ごみ」などと罵倒し、「多くの問題を再考せざるを得なくなった」とも述べた。

軍事部門を統括する朴正天(パク・ジョンチョン)党書記も2日付で談話を発表し、「相手を刺激する不純な言動」が「全面戦争の火種となりかねない」と強調。韓国側が先制攻撃などを実施した場合には「強力な軍事力をソウルの主要な標的と南朝鮮(韓国)軍を壊滅させるのに総集中させる」と述べた。

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