軍事大国のロシアが国際法違反を犯してウクライナに侵攻する事態を目の当たりにし、日本国内では「戦力不保持」をうたう憲法9条の改正を求める声が出ている。ただ、今のところは識者・メディアの主張や、一部の議員の個人的な意見にとどまっており、国会では議論の俎上に載っていない。
国会で9条改正の議論は一歩も進んでいない。とはいえ、改憲議論自体が停滞しているわけではない。
改憲議論は衆参の憲法審査会が舞台となる。これまで左派野党の反対を受けて「開催できるか否か」が焦点となる異常事態が続いたが、今年はこれが打開され、ほぼ毎週開かれている。大きな前進だ。ウクライナ情勢も議論を後押ししている。