マーライオンの目

マスクなし外出の違和感

シンガポールでついに、マスクなしの外出が可能となった。ショッピングモールや公共交通機関、エレベーター内などでは着用が必要だが、3月29日からは屋外で任意となった。地元メディアは市民の「顔に風を感じることができるようになった」との喜びの声を伝えている。

これまで外出時のマスク着用が義務で、何事につけても罰金が付いて回るお国柄もあり、違反者には300シンガポールドル(約2万7千円)の罰則も設けられた。高温多湿な国で口が覆われている状況は、煩わしさがあっただけに規制緩和は朗報だといえる。

新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」を強く志向するシンガポールはワクチン接種の進展を受け、規制撤廃の動きが急だ。1日からは日本を含むすべての国・地域からの入国者について、ワクチン接種を条件に入国時の隔離も免除する。こうした厳格なコロナ規制を緩める動きは東南アジア各国にも広がっている。

記者も風を受けて解放感を味わおうとマスクなしで外出してみたが、むしろ押し寄せたのは強烈な違和感だ。罪悪感すら覚えた。コロナの世界的大流行から2年以上。「マスク必須の日常」が始まってずいぶん経過したことを改めて実感した。(森浩)

会員限定記事会員サービス詳細