「黒い雨」新基準開始 原告以外に被爆者手帳交付

被爆者健康手帳を見る斉藤修吾さん=1日午後、広島市
被爆者健康手帳を見る斉藤修吾さん=1日午後、広島市

広島原爆の「黒い雨」被害者の救済に向けた被爆者認定の新基準の運用が1日、始まった。新たに被爆者と認められ、被爆者健康手帳を手にした黒い雨被害者は「やっともらえた。これ以上のことはない」と喜んだ。

広島市安佐南区の斉藤修吾さん(87)は、自宅で郵便配達員から手帳を受け取り「他に手帳を待っている人たちも、希望が湧くだろう」と笑顔を見せた。昨年7月、黒い雨被害者の原告84人全員を被爆者と認めた広島高裁判決が確定。原告の一人だった斉藤さんの兄も手帳を受け取った。斉藤さんは、報道で原告以外にも救済が拡大されると知り、昨年9月に手帳交付を申請していた。

新基準は、黒い雨に遭い、11種の疾病にかかっていれば被爆者と認定する。斉藤さんは11種に含まれる心筋梗塞を患うが、黒い雨の記憶はない。原爆投下後、斉藤さんの近くにいた同級生が黒い雨について記述した証言集を提出し、雨に遭ったと認められた。

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