英調査会社IHSマークイットは1日、中国の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が3月は48・1だったと発表した。前月から2・3ポイント急落し、好不況を判断する節目の50を2カ月ぶりに下回った。新型コロナウイルス禍が直撃した2020年2月以来、2年1カ月ぶりの低い水準となった。
新型コロナ再流行により各地で厳格な対策が取られ、生産・受注ともに大幅に鈍化した。国際的な原材料価格の高騰も止まらず、生産コスト増を招いている。IHSは、ウクライナ情勢も重なり、先行きの不透明感が増していると指摘した。
中国当局が3月末に発表した同PMIも5カ月ぶりに50を割り込んでおり、中国景気の減速感が鮮明となっている。(共同)