やじ排除訴訟で北海道控訴 警察官職務の是非高裁へ

札幌地裁(札幌市中央区)
札幌地裁(札幌市中央区)

令和元年の参院選期間中に安倍晋三首相(当時)の街頭演説にやじを飛ばし、北海道警に排除された男女2人が損害賠償を求めた訴訟で、道は1日、排除の違法性を認めて計88万円の支払いを命じた札幌地裁判決を不服として控訴した。

政治家にやじを飛ばした聴衆を、その場から排除した警察官による職務執行の是非は、札幌高裁で改めて審理される。

道警監察官室は「控訴審で当方の考えを主張していく」とのコメントを出した。3月25日の地裁判決は、現場で撮影された動画などから、当時犯罪が行われようとしていたとは認められず、警察官の行為は違法と指摘。憲法21条で保障されている「表現の自由」が警察官に侵害されたと認定した。

やじについても、公共的、政治的事項に関する表現行為と位置付け、特に重要な憲法上の権利として尊重されるべきだとの判断を示した。

地裁判決によると、原告らは元年7月15日、札幌市内で街頭演説中だった安倍首相に「安倍辞めろ」「増税反対」と声を上げたところ、警察官らに肩や腕などをつかまれて移動させられたり、長時間にわたって付きまとわれたりした。

会員限定記事会員サービス詳細