インターネットサイトを閲覧していると初めて訪れたサイトなのに以前訪れたサイトで検索した家電などの広告が表示された経験はないだろうか。これは「Cookie(クッキー)」と呼ばれる技術を活用した広告配信の仕組みによるものだ。他にもクッキーはIDやパスワードを記録してくれるなどネットの利用を便利にする技術として活用されてきた。しかし、近年は本人の同意なく閲覧履歴などを第三者に送信する際に使われていることが社会問題化し、クッキーの使用を規制する動きが世界的に広がっている。
■広告サーバーに送信
楽天市場やメルカリなどの電子商取引(EC)サイトから、フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)まで、あらゆるサイトでIDとパスワードを入力することにより、個人に合わせたサービスが提供されている。
ただ、IDやパスワードを何度も入力するのは不便だと感じる場合も多い。こうした手間を省くため、各サイトが、一度入力したID、パスワードや買い物カゴに入れた商品などの情報を発行してくれるのが「ファーストパーティークッキー」と呼ばれるクッキーの一種だ。各サイト自体が発行しているクッキーであるため当事者を意味するファーストパーティーのクッキーと呼ばれる。