正論大賞 平川氏が受賞講演 複眼的視点の重要性強調

平川祐弘氏
平川祐弘氏

第37回正論大賞(フジサンケイグループ主催)を受賞した東京大学名誉教授の平川祐弘氏の受賞記念東京講演会が31日、東京都千代田区の日本プレスセンタービルで開かれた。約100人の聴衆を前に、平川氏は「彼を知り己を知る比較研究者、手の内を語る」と題して講演した。

平川氏は東洋と西洋に2本の足を下ろし、過去・現在を俯瞰して日英仏語で著作活動を展開してきた。講演では、複眼的な比較文化史的アプローチの重要性を強調。「自分は一夫多言語主義者」と自己紹介し「私の専門は比較する方法にこそある。昔から、学問的機動性のある学者になりたかった」と研究人生を振り返った。

またラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に触れつつ「私は戦時中の教育を受けたが、当時『国家神道』なる言葉を聞いたことはなく、神道は国教だったわけではない」と訴えた。

産経新聞の飯塚浩彦社長は「平川先生は世界の諸文化を学んだ博識を背景に、各国語で日本の素晴らしさを伝えられており、複眼的な視点での論稿は非常に参考になる」とあいさつした。

講演会は人数を抑え、新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行われた。

>「複眼で見る比較文化史的アプローチ大事」 正論大賞 平川祐弘氏講演要旨

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