チュニジア大統領が議会解散 批判に反発

チュニジアの首都チュニスで行われたサイード大統領への抗議デモ=2021年9月(ゲッティ=共同)
チュニジアの首都チュニスで行われたサイード大統領への抗議デモ=2021年9月(ゲッティ=共同)

チュニジアのサイード大統領は29日、昨年7月に一時停止した国民代表議会の解散を発表した。国営TAP通信が伝えた。議員らが同日、オンラインによる仮想議会を開き、大統領を批判したことに対する反発で、サイード氏の強権的な国家運営がさらに進んだ。

ロイター通信によると、仮想議会には217人の議員中124人が参加した。サイード氏は「国家に対する攻撃は許さない」と怒りをあらわにした。

チュニジアは2011年、独裁政権が大規模デモで崩壊して民主的な政権運営が定着、アラブ民主化の成功例とされてきたが、議会の混乱を背景に経済が低迷。19年に当選したサイード氏が昨年7月、議会停止や首相解任に乗り出した。今後、憲法改正を視野に国民投票や議会選を実施するとしている。(共同)

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