米国と欧州連合(EU)は30日、米首都ワシントンでロシア問題に関する「ハイレベル対話」を初めて開催し、ウクライナ侵攻を「野蛮な戦争」と非難した上で、ロシアに対していかなる支援もしないよう中国に求める共同声明を発表した。戦略的連携を深める中露を牽制する狙い。
米側はヌランド国務次官(政治担当)、EU側は外務省に当たる欧州対外活動庁のモラ事務局次長が出席した。
米EUは共同声明で、中国が即時停戦や人道回廊の設置、さらなる緊張の高まりを防ぐ措置を支持する重要性を強調。ロシアの制裁逃れを助けないよう求めた。
米EUはロシアに厳しい代償を科すため、世界の金融システムからさらに孤立化させる追加的措置についても協議した。(共同)