旧ソ連・ジョージア(グルジア)からの独立を一方的に宣言している南オセチアのトップ、ビビロフ氏は30日、隣接するロシアへの編入を求めて「近く法的手続きを進める」と述べ、住民投票を行う考えを示した。ビデオ声明で明らかにした。
ビビロフ氏の発言はウクライナの親露派と足並みをそろえてロシアへの統合を目指す意向を示したもの。独立を認めていないジョージアだけでなく欧米の反発も必至だ。
ロシア軍の支援を受けて軍事作戦を続けているウクライナ東部ドンバス地域の親露派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」のトップは最近、ロシアへの編入を求める考えを相次いで表明している。
ビビロフ氏は、ロシアへの統合は「わが国の戦略的目標であり、国民の夢だ」と強調住民投票を実施してロシアに編入されたウクライナ南部クリミアの例に倣って統合を進める決意を示した。(共同)