イスラエルで発砲、5人死亡 ラマダン控え事件多発

イスラエル・テルアビブ近郊で起きた銃撃現場に駆け付けた警察官ら=29日(ゲッティ=共同)
イスラエル・テルアビブ近郊で起きた銃撃現場に駆け付けた警察官ら=29日(ゲッティ=共同)

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル西部テルアビブ郊外のブネイブラクで29日、アラブ系の男が銃を発砲し、警官1人を含む少なくとも5人が死亡した。男は駆けつけた警官に射殺された。アラブ系による殺傷事件はこの1週間で3件目となり、警察当局は最高度の警戒態勢をしいた。

イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)が伝えた。事件が起きたブネイブラクはユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派が多いことで知られる。4月初旬に始まるイスラム教のラマダン(断食月)を前に、イスラム教徒の信仰心や反イスラエル感情が高まっている可能性がある。

ベネット首相は「凶悪なテロの波」に直面していると交流サイト(SNS)に投稿した。パレスチナ自治政府のアッバス議長は、パレスチナ人とユダヤ人の報復合戦に発展しかねないとして自制を呼びかけた。

昨年4月のラマダン期間中には、エルサレムの「アルアクサ・モスク」周辺でイスラム教徒とユダヤ人の小競り合いが頻発し、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の大規模な軍事衝突に発展した。

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