アエロフロート・ロシア航空は30日、運航する旅客機125機の登録をロシアに移管したと明らかにした。タス通信が報じた。ロシア政府が欧州の経済制裁への対抗策として制定した法律に基づく措置。外国の航空機リース会社は機体の回収が困難になるとみられる。
125機のうち何機がリース会社から借り受けているものかは不明。ロシア政府は国内の航空網を維持するために、外国企業から借りている機体を国内で再登録し、運航に必要な耐空証明を取得することを認めた。
外国のリース会社は2月末時点でロシアの航空会社に515機、資産価値で約100億ドル(約1兆2千億円)相当の機体を貸していた。欧州連合(EU)欧州委員会がリース会社に3月28日までに解消するよう求めたため各社は機体の回収を図ったが、大半が未返還のままだ。(共同)