「良い兆しだ」「ロシア人の言うことなんか信用できない」―。29日、ロシアがウクライナの首都キエフ周辺での軍事作戦を大幅に縮小すると表明したことについて、キエフ市民は電話取材などに対し、喜びと疑念が交錯した複雑な反応を示した。
14年暮らしてきたキエフから、西部リビウの実家に避難した小児外科医ドミトロ・ブロッフさん(36)は「ニュースを聞いて、素直にうれしかった」と少し興奮した様子。だがロシアが今回の行動に出たのは、単に首都攻略がうまくいかず、逆にウクライナ側に包囲される部隊が出始めたことなどが主要因と見る。
ブロッフさんは「数日後にロシアが再び攻勢に出てきても、驚かない」と強調。ロシア側の言い分をうのみにするつもりは全くないと強調した。(共同)