【北京=三塚聖平】北京の日本大使館で30日、天皇誕生日祝賀レセプションが開かれた。会場には日中の政治・経済関係者や、北京にある各国の大使館関係者が訪れた。
垂秀夫(たるみ・ひでお)駐中国大使はあいさつで、9月に迎える日中国交正常化50年に触れつつ「立場が異なる相手であっても、誠実に意思疎通を重ねることがいま求められている」との考えを示した。また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、「国際社会とともにウクライナを支援していく決意を新たにしている」と強調した。
レセプションは、来場者を絞るなど新型コロナウイルス対策をとって開かれた。
昨年12月には日本大使館が開催を予定していた日中交流イベントが、コロナ対策を理由とする中国当局側の要請で中止に追い込まれていた。その際には、同時期に安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事だ」と発言したこととの関係が指摘されていた。