IR整備計画案 和歌山市議会も賛成多数で同意

IR計画案への同意を賛成多数で可決した和歌山市議会
IR計画案への同意を賛成多数で可決した和歌山市議会

和歌山県が和歌山市内の人工島「和歌山マリーナシティ」に誘致を進めているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、和歌山市議会は30日の臨時会本会議でも、県とIR事業者が作成した区域整備計画案などへの同意を求める議案を賛成多数で可決した。尾花正啓市長は「強い責任を持って、今後も実現に向けて取り組みたい」と決意を述べた。IR立地自治体の同意を得たことで、県は今後、県議会などの同意も得た上で、4月28日までに国に申請する方針。

市議会は28日、IR誘致に関する特別委員会で、計画案などへの同意を求める議案を賛成多数で可決していた。

この日は本会議で、特別委の遠藤富士雄委員長が採決結果を報告。計画案について、森下佐知子議員(共産)と中谷謙二議員(自民)が討論した。

森下議員は「カジノ収益に依存するIR誘致は反対する市民が多く、計画案に対して市独自の説明会も行っていない。拙速に計画を進めるのは納得できない」と反対を表明。

中谷議員は「治安面などで不安要素はあるが、若年層からも経済成長や雇用促進を期待する声があり、IR誘致に向け、一歩踏み出さなければならない」と賛成を訴えた。

この後、議長と欠席議員1人を除く36人で計画案などへの同意を求める議案の採決が行われ、賛成26人、反対10人の賛成多数で可決された。

尾花市長は「IR誘致がコロナ禍で落ち込んだ経済を回復させ、地方創生の牽引(けんいん)役として持続的に効果が発揮できるように」と実現への意欲を表明した。

一方、市議会を傍聴した市民団体「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」の池田香弥・共同代表は「過大ともいえる収益、集客面など疑問だらけの計画案に、市議会が十分な議論もせずに同意し、残念な気持ちでいっぱいです」と話した。

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