ロシア軍の包囲攻撃が約1カ月続くウクライナ南東部マリウポリのボイチェンコ市長は28日、同市で死者が5千人近くに達したと述べた。ウクライナメディアが伝えた。原子力規制監督局は28日、東部ハリコフで核物質を扱う「物理技術研究所」をロシア軍が攻撃し、施設が「深刻な損傷」を受けたと発表した。
物理技術研究所はロシア軍が度々攻撃してきた。攻撃中のため、被害の詳細は確認不能という。
ウクライナメディアによると、マリウポリの死者のうち210人は子どもだという。人口約43万人で、ボイチェンコ氏は市民の多くが退避したが、約17万人が市内にとどまっていると説明。市内の集合住宅の約90%が損傷しており、そのうちの約60%には砲弾などが直撃したと発表した。(共同)