盛り土と土石流「因果関係確実」静岡副知事、発生原因検証受け言及

「盛り土が土石流の原因となったことは確実」と述べた難波喬司副知事(左)=29日、県庁(田中万紀撮影)
「盛り土が土石流の原因となったことは確実」と述べた難波喬司副知事(左)=29日、県庁(田中万紀撮影)

静岡県熱海市で昨年7月発生した大規模土石流の発生原因に関する県の検証委員会は29日、中間報告を発表。盛り土がされた土地は河川の水と地下水が集まりやすい地形だったと判明したとして、難波喬司副知事は「たとえ適切な工法であっても、盛り土をしてはいけない土地だった。盛り土と土石流発生の因果関係は確実だ」と言及した。

中間報告によると、土石流の起点となった盛り土がある土地は、2本の河川から集まる地下水が流入しやすい地形となっていた。土地開発で川の上流部が埋め立てられ、地下水の流れが変わっていた。そこに盛り土が造成され、盛り土内にさらに水がたまりやすくなった-と分析された。

中間報告には、造成に関与した事業者への聞き取り調査結果も盛り込まれた。平成21年ごろの現場は「(工事を)やりっぱなしでぐちゃぐちゃの状況」で、24年ごろには「地下水が地表にあふれ出てぬかるんでいた」などの証言があり、検証委による地形調査結果を補強するものとされた。

土木技術者でもある難波副知事は「なぜあれだけの水を含んだ土砂が落ちたのかが疑問だったが、水が相当集まりやすい場所だったことが分かった。しかも適切な排水施設や擁壁が作られていない」と説明した。

県は、発生1年の7月3日までには最終報告をまとめる方針。

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