ロシアとウクライナは29日、トルコのイスタンブールで高官級の停戦交渉を対面形式で再開した。協議終了後、ウクライナ側代表団は、関係国による自国の安全の保障と引き換えに北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する「中立化」方針をロシア側に伝えたと明らかにした。協議は2日間の日程だったが、この日終了したもようだ。ロイター通信などが報じた。
ロシアのフォミン国防次官は29日、停戦交渉を前進させるための信頼醸成措置として、首都キエフと北部チェルニヒウ方面での軍事作戦を大幅に縮小すると表明した。
交渉でウクライナ側は、自国の安全を保障する国にはイスラエル、ポーランド、カナダ、トルコが含まれるとした。ロシアが強制編入したクリミア半島の主権問題については、今後15年間の協議で解決を図ることも提案した。(共同)